| 2006年10月8日日曜日 |
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〜メープル街道の西端の街、ナイアガラへ。〜
さぁ、旅もそろそろ終わりに近づいてくる。今日は、メープル街道西端の街、ナイアガラへ出発する。 ユースからトロントのバスディーポまでは歩いて20分くらいの距離だ。歩こう〜！ 朝食をしっかり食べ、8時25分ユースを出発する。 トロントの街並みは古い建物の外側だけ残し、その中に近代的なビルを建てたりしている。ミスマッチだが面白い。 街並みを楽しみながらバスディーポへ。 ９時30分発のコーチカナダのチケットを買うことがききた。（往復45.95ドル） 実は、歩き方にもちらっと載っている情報であるが、トロント〜ナイアガラ間にはカジノバスが運行されている。 ナイアガラのカジノで遊ぶ客のために運行されているバスで、５ドル程で往復できる。 昨夜、日本人の女の子からもこのバスを利用したと聞いている。もちろんカジノでは遊ばずに・・・。 しか〜し、ユニクロ着てても、ココロはシャネル！ いなせで大人〜なめ組の三人衆は涙ながらにカジノバスは選択肢からハズすのさっ！ ３番乗り場で並んでいると、欧米人カップルが近づいてくる。 「ナイアガラ ユキノ バスハ ココカラ デスカ？」 「ソウデスヨ。」と教えてあげるねえさん。 こいつら、明らかに東洋人のねえさんによく聞くよなっ！ カタコトの英語で答えてるのに、よく信用するよなっ！？ この旅の間、幾度となく欧米人たちから質問されたねえさん。（何故か欧米人だけである。） カタコトの、東洋人丸出しのねえさんの言葉を信用する欧米人。あんたらの度胸には脱帽です！ ナイアガラに近づくにつれ、車窓にはのどかな風景が広がる。そう、このあたりは、ワインルートとしても有名なのである。 約４０のワイナリーのぶどう畑が広がっている。 バスは数箇所経由し、11時30分、ナイアガラのバスディーポに到着。 もちろん車内でも欧米人から質問されたねえさんである。 きっと、真っ黒おめめの、まっすぐ黒髪のねえさんは欧米人の憧れの的？？？ 茶色の目のじじい、くるくるパーマの踊り子は誰からも何も聞かれないもん。欧米かー？ チェックインの時間はまだらしい。荷物は無料で預かってくれた。 ぽかぽか陽気。じじいが自転車に乗りたいと言い出す。ユースでレンタサイクル屋の場所を聞き向かう。 歩いていると、突如でっかい仏教寺院が現れる。南無阿弥陀仏〜。少し見学、しかしナイアガラに仏教寺院は似合わない！？ やっと到着したレンタサイクル屋は、高すぎるっ！ ユース宿泊者には割引があるのだが、それでも１日１７ドル。 借りようとするじじいを説き伏せ、店から連れ出す。３人で５１ドルだよ〜。高いよ〜。 ちょっと作戦会議をしよう！ ナイアガラのバスディーポからナイアガラの滝の中心地までは徒歩３〜４０分程だ。 ナイアガラには２つの交通システムがある。観光客向けにピープルムーバー。これは、主要アトラクションや観光地を巡回。（デイパス7.5ドル） そして、フォールズ・シャトルが広範囲をカバーしている。（デイパス6ドル） う〜ん、フォールズ・シャトルのデイパス買おう。ピープル・ムーバーは６時くらいで終わりやし〜。 こうして、結局バスディーポに戻り、フォールズ・シャトルのデイパスを買う。バスもすでに停車中だったので乗り込む。 実は、片道料金3.5ドルなので往復すればモトが取れるデイパスなのである。 滝までの道中は結構起伏がある。自転車借りずによかった〜と胸をなでおろす。 バスから滝が見えはじめる。おぉ〜すご〜い〜。 バスは、シェラトンホテルの近くが終点だ。運転手が帰りのバスもここから30分おきにあると説明してくれる。 ついでに終バスの時間を聞く。深夜２時が最終だ。 繁華街などどうでもよい。滝を見に行こう。道路を横断し、遊歩道へ。 滝沿い（川沿い）には遊歩道が整備されている。多国籍老若男女がひしめいている。日本人も多いのだろうが、あまりの観光客の多さに紛れ込んでいる。 まずは、アメリカ滝だ。ここからナイアガラの滝最大の名所「カナダ滝」がきれいに見えるビューポイントテーブルロックまで約1キロを歩く。 「うわぁ〜、すごい〜！」と感嘆の声を上げつつ、写真を撮りまくる三人衆。 アメリカ滝、そしてブライダルベール滝と続く。ゆっくりと歩きながら滝を眺める。 カナダ滝に近づくにつれ、遊歩道は小雨状態だ。滝のしぶきがすごいのである。 そしてテーブルロックに到着。人で人で滝の近くまでいけない。辛抱強く待つこと約15分。やっと最前列に出れた。 「おぉ〜、これが・・・・！」こんな素晴らしいものだとは全然思ってなかった。 壮大なスケールの滝が目の前にある。圧倒される。ものすごい水量である。音をたてて流れ落ちる。 そして、空にはダブル・レインボーだ。虹が二重にかかっている。 ３人ともその場を動かない、否動けない・・・。圧倒され、ただ眺めるだけ・・・。 こうして、カナダ滝を堪能し、やっとその場所を離れる。 さぁ、遅くなったがお昼を食べに行こう！ また遊歩道を戻るのだが、大感動のカナダ滝を見たあとでは、来たときには十分に感動したブライダルベール滝やアメリカ滝には目もくれない三人衆。そそくさ歩き繁華街へ。 繁華街クリフトン・ヒルには、レストランやゲームセンターらしきものが立ち並んでいる。 しかし、レストランに選択の余地はないっ！ ハンバーガー、ピザ、ホットドッグ・・・ファーストフード系だ。 じじいがなんとか食べれるパスタ、高すぎっ！ ティム・ホートンズという名前のレストラン、この旅の間いたるところで目にした。一度入ってみよう。 じじいもあきらめ、渋々店内へ。まったくのセルフサービス。レジには行列ができている。 並びながらメニューを考える。スープとサンドイッチとドリンクの写真がある。あれにしよっ！ 「アノ シャシンノ セット ミッツ クダサイ。」 あぁ、スープの種類とか、サンドイッチの具の種類とか細かく選ばないといけないようだ・・・。面倒だな〜。 「アナタ、エランデネ！」とレジ係の店員にメニュー選択を丸投げするねえさん。 苦笑いのレジ係。それでも３種類のスープと、三種類のサンドイッチを選んでくれる。コーヒーを頼み、１人7.85ドル。 食べながらじじいがつぶやく。「晩もここか？」 「晩は、違うトコに行きます！ その前のバーガーキングとか・・・」 「あぁ、晩もここか・・・・。昨日ラーメンこうとけばよかった・・・。」 じじいにとっては、ここもバーガーキングもマクドナルドも一緒。ラーメンか米が欲しいのである。 じじい、哀しそうな顔でサンドイッチを食べる。そんなに不味くはないんだけど〜。ごくごく普通の味である。 ちょっとスープの味が塩っ辛いかなぁ。でも踊り子は美味しいと言っている。 「ラーメン、どっかで売ってないかぁ？」とじじいが泣き出す！？ このナイアガラに着いて以来、一軒のコンビニもスーパーも見かけていないのだ。晩ごはんの食材は買えるのだろうか？ 買えなければ、アメリカ名物ハンバーガーでも食〜べよっ！ しかし、大感動のカナダ滝を見た後では、そんなものはどうでもよい！ 圧倒的な自然の前には人工のアトラクションなんて所詮子供だましにすぎない！ ただ1つ、霧の乙女号だけは別なのである。小さな遊覧船であの大感動のカナダ滝まで近づくのだ。おぉ、なんてスリリング！ 霧の乙女号の乗り場には大行列ができていた。さぁ、お腹もいっぱい、並びに行こう！ チケットは14ドル。さすが超人気アトラクション！ イケイケのお値段である。 長蛇の列に加わる。途中、何度か日本人の団体様に追い抜かれるっ！ くっそ〜、ツアーは優先かよっ！ しかし、30分ほどで乗船場に到着だ。まずは青い大きなカッパを渡される。しっかりと着込まないとあとでびしょ濡れだぞ〜。 ナイロン製のパーカーを着て、その上にカッパを着るねえさん。完璧！ 青いカッパを着込んだ人々が次々と船に乗り込む。まるで宇宙人の大行進である。 船は、１階と２階がある。もちろん２階へ。人でいっぱいだ。なんとか居場所を確保する。さぁ、出航だ〜！ まずは、アメリカ滝が見える。遊歩道から見るのとは違い、船から見るのはやはり迫力がある。 そして、フライダルベール滝へ。船の中は、歓声と滝しぶきに包まれている。 そして、ナイアガラ最大の名所カナダ滝へと船は進む。船はもうどしゃぶり状態である。しかしそんなことはどうでもよい。 あの大迫力のカナダ滝が間近に見れるのだ。滝がせまり、小さな船など飛ばされそうであるが、飛ばされることはない。 空にはダブルレインボーがくっきりと見える。 圧倒的な水量と迫力のカナダ滝！ あぁ、いいもん見せてもろた・・・。大感動である。 船の中、全員が大興奮に包まれた霧の乙女号であった。でもね〜、霧なんて生易しいもんじゃぁない。大雨だ・・・。 さて下船後は、お土産屋さんが現れる！ こちらがお帰りのルートです・・・をたどって行くと、お店に出るのだ〜。 う〜ん、なかなかよくできている。しっかり引っかかった観光客がお土産を物色している。もちろん踊り子もカモになりお土産を買い漁る。 じじいとねえさん、外で踊り子を待つ。イラつくじじい。 「女の人は仕方ないですよ〜。」 「あんた、女ちゃうんか？」 「はい、私は、国際的な女性ですからっ！！！」と自慢するねえさんである。 お土産をまだまだ物色したい踊り子だが、なんとか切り上げ店を出てくる。さぁ、国境越えだっ！ レインボーブリッジのカナダ側では、まず橋の通行料50セントを払わなければいけない。係員はいない。 小銭がないので、両替機で両替をする。しかし、間違えた・・・・。紙幣を入れる場所にコインを入れてしまった！？ あぁ、コインが・・・。ひっかかった。誰か〜、ヘルプミー！ 監視カメラで見張ってないのかっ？ 誰も来てくれない・・。 ２ドルコインは戻ってこない・・・・。 仕方なく、違う両替機で紙幣を両替する。改札口のような機械に50セント（25セント2枚）を入れると、無事カナダを出国できる。 そして、この小さな改札口のドアを開けると、そこはレインボーブリッジなのだ〜。 とことこと橋を歩く。滝がきれいに見える。 橋の真ん中には、こっちからカナダ、こっちからアメリカって看板がある。ここをまたいで写真を撮るのだ〜。 片足はカナダ領に、片足はアメリカ領に・・・。なんて素敵！ みんなで交代、２つの国に足をつける。いい想い出だ。そう、写真がうまく写ればね・・・。 一応、アメリカ税関の近くまでは行くが、入国せずにカナダに戻る。入国審査も面倒だしね〜。もう夕方だし、時間もない。 またまた、とことこと橋を歩き、カナダ税関へ。今度はカナダ入国審査を受けなければいけない！ じじいと踊り子、なんでや？？？と理解していない。 「だって、私たち、カナダを一回出たんですから〜。」と説明する。 しかし、善良な日本人の三人衆。他の観光客は質問攻めにあっていたが、パスポートをチェックされるだけで済んだのである。 さぁ、そろそろ一度ユースに帰ろう〜。チェックインをして、夕食をどうするか考えねば・・・・。 さて、バスの中で写真をチェック。くそぼけじじい〜！！！ ねえさんの国境の写真をミスってるぞー！ 4人部屋を3人で使わせてくれた。それ程、混雑はしていない。日本人も少ない。 日本人はこのユース近くのバックパッカーに宿泊するようだ。地球の歩き方の記事の影響らしい。 後で知り合った日本人カップルから、そのバックパッカーは日本人だらけだったと聞いた。 このユース、安いだけありぼろぼろである、ベッドのマットレスもボロボロ。建物もボロボロ。 トイレには、「詰まったらすぐに知らせて。」なんて貼り紙もある。きっとすぐ詰まるんだ・・・・。 何故かバスタブなんてものがあるが、使おうという気はおきないバスタブである。ちょっと汚い・・・。 ただ、キッチンと食堂はめっちゃカワイイ！ しかし狭い。う〜ん、あんまり誰も使わないのかなぁ？ 談話室とかトイレのドアとかもカワイイ。これはスタッフで器用な人がいるんだろうなぁ〜。 そのスタッフたちの英語は超早口。しかしトロントのユースのスタッフの英語とは違い、聞きやすい！？ やっぱり数百メートル向こうはアメリカだから？ 日本人にはアメリカ英語が聞きやすいのかぁ？ スーパーマーケットの場所を教えてもらうが、かなり遠い。しかし、どんなに遠くてもラーメンを求め、いざ出発っ！ ホント、じじいは面倒だなぁ〜。 バスディーポの近くに、あれっ、漢字？ 「あっ、中華料理屋や〜！」とねえさん。 おぉ、灯台下暗しとは、正にこのこと！ こんな近くに中華料理があったんだ〜。何度もバスディーポには来てるのに気が付かなかった！ じじい、大喜び〜。「チャーハンあるで〜。焼きそばあるで〜。中華やで〜。」と天にも昇る気持ちなんだろう。このまま昇天してくれ・・・？？？ まずは、値段だ。窓ガラスにメニューが貼ってある。安くもなく高くもなく・・・。じじい、ドアを開ける。満席・・・。 外で待つことにする。その間にメニューを吟味。 「この3人分のセットにしよっ！」とじじい。 「量、多くない？」とねえさん。 しかし、天にも昇る気持ちのじじいに押し切られ、3人分のセットを注文することに決定。ほどなく席も空く。 小さな店内。客は西洋人が多い。これはそんなに美味しくないんだろうな〜。美味しけりゃ中国人がいるはずっ！ 味は普通である。少し甘めの味付けだ。値段は、日本の７割程度か？ しかし、こんな普通の中華でもじじいは大感激している。「あぁ、米や〜。最高や〜！」と涙を流さんばかりの勢いだ！？ じじい、絶対ツアーは無理やね。わがままやし、米ばっかり食べさせてくれへん・・・・。 春巻き、鶏肉のレモン風味、牛肉と野菜の炒めもの、チャーハン、焼きそばのセット、それにプーアール茶、チップを入れて合計42ドル。1人14ドルの夕食だ。 もちろんたっぷりと食べ残す。これは明日の昼食用に、ランチボックスに入れてもらう。やっぱりカナダの外食の量は多すぎる！ 「あんた、帰ったらこの中華料理屋のことブログへ書くんやでっ！ 米の情報はみんな喜ぶで〜。」 あのぉ、滝から遠く離れたバスディーポ付近の安宿に泊まり、ネットで情報を得る人種は、あんまり米にこだわらへんと思うけど・・・・。 大切な明日のランチをユースの冷蔵庫に保管し、バスで滝に向かう。 昼間と同じくシェラトンホテルの近くでバスを降り、遊歩道を歩く。 昼間ほどの賑わいはないが、それでも各国からの観光客がいる。暗いが危険はまるで感じない。 「迷子になったら絶対会われへんで〜。」とじじい。暗くて探せないのだ。 迷子になれば、ユースで再集合の約束をする。 ナイアガラの滝は七色にライトアップされている。 カナダ滝がきれいに見えるテーブルロックまでぶらぶらと歩く。カナダ滝は何度見ても大迫力である。 しかし、きれいだけど、やっぱり昼間がいいなぁ。所詮人工・・・・。 夜の散歩をぶらぶらと楽しむ。格安好きの三人衆。夜景が写るような高性能の高いカメラは誰も持っていない！ 七色の滝を目に焼きつける。ふふふ・・・。 さて、帰りのバスの中、「チョコレートはいつ買うの？」と言い出す踊り子！？ カナダとかナイアガラとかパッケージに印刷されてないとダメらしい・・・。ホントの美味しい高級チョコはダメなようだ。 お〜い、こんな夜更けに店なんて開いてないぞ〜。それに昼間、チョコレートは溶けるから買わないって言ってたやん！ とうとう、旅の疲れで正常な判断ができなくなってきている。そして・・・・。 ユースに帰り、シャワーを浴びるねえさん。「ぎゃぁ〜、熱いっ。水ー！！」 シャワーを浴びていると急に水がでなくなり、蛇口から出るのは熱湯だけなのである。あぁ、散々な目にあった。 ほんと、古い古いナイアガラのユースなのだ。 おやすみ〜。 |
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朝のトロント
一番下の写真は、トロントのバスディーポ。
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ナイアガラの仏教寺院
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ナイアガラの滝
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ナイアガラの繁華街
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霧の乙女号
カナダ滝を見てしまうと、やっぱり船で間近まで近づきたくなるっ！大興奮のアトラクションでした。青いカッパはお土産に持って帰れます。もちろんねえさんは置いてきましたが・・・。じじいはお土産にしてました。 |
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レインボーブリッジ
せっかく、カナダ・アメリカ両国を股にかけた写真を撮ろうと思ったのに・・・。出来上がりはこうなってました。レインボーブリッジから見渡すナイアガラの滝もいいですよ〜。（一番下の写真） |
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夜のナイアガラ繁華街
ナイアガラの滝のライトアップは写せませんでしたが、繁華街はちょっとだけ・・・。
ネオンキラキラでしたね。
昼間ほどではないにしても、夜でも観光客が多く、危険って感じはしませんでした。でも、やっぱり昼間がいいなぁ。
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