冥土の土産にメープル街道を迷走の旅 2006/10/2〜10/11 【Travel Diary】 【Home】
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2006年10月9日月曜日 |
〜濃霧のナイアガラ、ねえさん事件です!〜
7時前、じじいがジョギングに出かける。今日は、9時半のバスでトロントに戻る予定。 それまでは自由だ〜。
さて目も覚めたし、早朝散歩に出かけよう。ナイアガラの街は、そろそろ紅葉でとてもきれいだ。
ユースの周りを散歩していると、踊り子もやってくる。「気持ちいいから、走ってくる〜。」と踊り子。
「走るなら川沿いの道がきれいよ〜。」と言うねえさんの言葉を完全に無視し、住宅街へと入っていく。
うろうろしていると、じじいと遭遇! 滝まで走ってきたらしい。すごい体力だ〜。朝の滝も太陽が昇り格別だったようだ。
霧が少し出てきた。2人でユースに戻り、出発の仕度をする。踊り子は帰らない。「バスの時間知ってるから、大丈夫ですよね〜。」
お腹も空いたので、先に朝食を食べよう。そこに踊り子が登場! な、な、な、なんと・・・・。
走っていると濃霧が発生し、道がわからなくなったという。 うん、それで?
洗車している男性に声をかけ、車でここまで送ってもらったという。
「知らん人の車に乗ったらあかんやろっ!」
「初めての街を走る時は、目印覚えとけっ!」
「警察署があったから、そこまでは覚えてたんだけど〜。」
「警察あったんやったら、警察行けばいいやろ。何で知らん人の車やー!」
「霧なんてすぐはれるんやから、待ってたらいいやろっ!」
こんな言葉にも何のその! 踊り子はこのちょっとした冒険にいたく満足している様子。日本に帰り、このちょっとした冒険をみんなに自慢気に話すのであろう。
それを聞いた人々が、踊り子の真似をして「ちょっとした冒険」をしないようにただ祈るだけのじじいとねえさんである。
トロントでは、義理みやげ買いに燃え出した踊り子と別行動をしようと思っていたねえさん。じじいより「絶対一人にしたらあかん!」と厳命が下る。
他にも、航空券やカメラをユースの部屋に放りっぱなしにしたりと、ごく普通の日本人の行動をする踊り子。見張りが必要なのだ・・・。
霧は完全にはれている。バスディーポへ向かい、9時半のバスでトロントへ向かう。
ねえさんの横の座席には、カナダの男性。おしゃべりが始まる。
政治、経済、文化、観光情報と話題は多岐にわたる。(ほんとかなぁ? 英語で政治の話なんかできんのぉ?)
この旅の間、思ったこと。じじいや踊り子との世間話はまるで楽しくない。
○○さんがああだ、こうだ・・・、仕事のこと、趣味のこと、家族のこと、自分のこと・・・まるで楽しくない!
もちろん、旅の話は楽しい。次どこ行く? あそこよかったね・・・はとっても楽しく有意義だ。
そして、地元の人とのおしゃべりや、ユースで会った日本人たちとの情報交換はとっても楽しいのだ。
旅に出てまで、日常の話はするなってことかなぁ〜。女同士の旅での愚痴り大会なんて、絶対イヤだな。
さて、カナダ人に地球の歩き方のメープルシロップレシピのページを見せてみる。簡単なメープルシロップを使った料理の紹介が掲載されている。
「ははは、カナダではメープルシロップを料理になんて使わないよ〜。パンケーキにかけるぐらいだね!」
これは・・・アメリカとの国境に住むカナダ人だからか? それとも産地以外の人にはポピュラーな食べ物ではないのか??? 疑問が残る・・・。
こうして楽しいおしゃべりが続く。もちろんトロントのオススメ観光地を聞いたねえさんである。
〜なんだかおかしい??? トロント・・・???〜
バスを降りて、地下鉄の駅に向かう。なんだかおかしい???地下街の雰囲気がおかしい???
時刻は11時半である。なのに地下街のお店のシャッターが閉まっている。何で〜???
地下鉄ダンダス駅も変だ。ほとんど人がいない。何で〜???
有人改札で、デイパス(地下鉄・バス・ストリートカー1日乗り放題券)8.5ドルを3枚買う。
まずは、荷物をユースに預けよう。ユースに向かう。あれっ〜? ユース付近も人が少ない!? なんだかおかしい〜。
ユースのフロントには、「感謝祭のディナー○○ドル!」の掲示がある。あぁ、今日は祝日だ〜!!!
感謝祭、神の恵みの収穫に感謝し、七面鳥を食べる日である。(ほんとかなぁ?)
つまり、今日は月曜なのに祝日、祭日。みんなおうちで感謝しているのである!
くっそ〜、ねえさんとしとことが祝日が頭に入っていなかった! 8.5ドル損した! 一生の不覚である???
トロントでは、土日祝は、大人2人で1枚のデイパスでいいのだ。だから3人で2枚のデイパスでいいところ、3枚買っちゃたよ〜〜。
しばらく落ち込む・・・・。8.5ドル〜〜〜〜。
とりあえずユースのコインロッカーに荷物を入れ、ユースの前にある教会の公園に移動する。
昨夜の夕食の残り物でランチタイムだ。公園に座り、残り物でランチをする三人衆。いい大人と老人なのにな〜。もっと経済を活性化するのに協力しろよー!
ぽかぽか陽気。外でのランチは気持ちがいい。スナック菓子を放ると鳩やすずめが大量に寄ってくる。
「じじい、やめてくださ〜い。鳩、怖い〜〜〜〜!!!!」と楽しいランチである。
〜トロント大学〜
さて、バスでおしゃべりをしたカナダ人男性。彼のオススメ、トロント大学へ向かう。
ストリートカーと地下鉄を乗り継ぐ。トロントの市内交通はホントに便利でわかりやすい。
地下鉄クイーンズパーク駅を降りると、そこは今までのトロントとは表情が一変する。落ち着いた静かな公園が続く。
きれいに紅葉した木々。ここがトロントのダウンタウンの中心だとは思えない。
ぶらぶらと歩き、散歩を楽しむ。やはり今日は感謝祭。人が少ない。
歩いていると石造りの立派な建物がたくさん現れる。大学の施設のようだ。歩き方によると1919年に建てられたゴシック様式のハートハウスはぜひ見ておきたいとのこと。もちろん見に行こう〜。
ハートハウスは食堂や図書館が入っている大学の施設なので中にも入れる。
ハートハウスも石造りの立派な建物だ。今日は祝日。やはり学生の姿はほとんど見えない。
食堂でお茶でも飲もうと行ってみるも休業。ホントに海外の祝日って祝日だよな〜。
建物内部は、やはり素晴らしく、「こんなトコで勉強したいな〜!」とつぶやくじじい。ちょっと今からじゃぁ遅いな・・・・。
賑やかなトロントの街並みとは一線を画するトロント大学周辺。「あんた、お手柄やっ! こんなええトコ教えてもろて。」と大絶賛のじじいである。
〜イートン・センターでうどんに走るじじいと踊り子〜
トロント大学近くにはブランド品などを扱うおしゃっれ〜なショップが軒を連ねる界隈もあるのだが、まるで用はない三人衆。
街歩きを楽しみながら、向かうは巨大ショッピングモールのイートン・センター。しっかし閉まってる店が多いなぁ〜。
イートン・センターはダウンタウンの中心の中心にあるのだろうか? だんだんと営業している店が増えてくる。人通りも多くなる。
祝日でも中心は営業するんだなぁ〜。あっ、外国人用おみやげもの屋発見。飛び込む踊り子!
うっ、高いっ! 高いっ! 日本でお土産宅配サービスを頼む方が安いよ!? カナダドル強すぎだ〜。
それでも物色をやめない踊り子・・・。カナダってパッケージに入ってなくてもいいのに・・・とねえさんは思うが、あぁ踊り子には通じない・・・。
踊り子をせかし、イートンセンターへ。巨大すぎるっ! どこに何があるかわからない・・・。
お腹も空いた。おやつでも食べにフードコートへ行こう。日本食の看板を見つけ駆け込むじじい。それに続く踊り子!
ローストビーフのハンバーガーを見つけたねえさん。これにしよっ!
じじい&踊り子の焼きそば。これって中華やろ? 店員も全員中国人やん。ちょっと味見。あっ、甘い味付けの中華だ〜。
ローストビーフバーガーはまぁまぁ美味しい。ピリ辛のポテトと紅茶のセットで6.03ドル。
ボリュームの多いおやつ。夜はロブスター買うんだからね〜。ほどほどに・・・。
巨大すぎるイートンセンターでは、欲しいものが探せない。短時間のショッピングには不向きだ・・・。
さぁ、次へ行こう〜!
〜トロントの街を迷走する!〜
じじいには、アンティークの趣味がある。外見と趣味は関係ないようだ。
そんなじじいにせがまれ、アンティークセンターへ向かう。ふふふ・・・さすがは地球の迷い方と異名を持つ、地球の歩き方!
たっぷりと迷わせていただいた。迷いながらもトロントの劇場街、金融街と見学をする。
こうして、やっとたどり着いたアンティークセンターは休業。ホントに・・・祝日も営業しろっ!
じゃぁ、とりあえずユースに戻りチェックインだ。ストリートカーで帰ろう。
乗ったストリートカー、何か変な感じだ。郊外に向かっているようだ。あぁ〜逆方向に乗ったよ〜!
「どっかで降りて、反対方向に行かないと・・・・。」
「よしっ! 次で降りるぞっ!」とじじい。
あぁ、降りたところは交差点。こんなとこで降りたら、どのストリートカーに乗ればいいかわからない。
次に来るストリートカーが、まっすぐ行くか、右に曲がるか、左に曲がるか???
一駅歩いて、まっすぐしか線路のないとこまで戻ろう〜。ふぅ・・・。
紆余曲折、ユースに到着しチェックイン。フロントばば混み! なんでや〜。
今夜は満室のようだ。部屋割りに苦労している。4人部屋28.71ドルに落ち着く。同室は日本人女性だ。
さて、ロブスターを買いに行こう! フロントでスーパーの場所を聞く。「キョウハ、タブン、ヤスミデスヨ!」
あぁ、とりあえず行ってみよう。ユースから程近い大型スーパー、休業! その近くの市場、休業。
ユースに帰り、違うスーパーの場所を聞こう。しかし感謝祭はすべて休み・・・との返事・・・。あぁ、無情。
ナイアガラからのバスで一緒になった日本人に遭遇。スーパーのことを聞くもやはりどこも休業だったようだ。。
「そこのコンビニでラーメン買ってきます・・・。」と哀しくユースを後にする三人衆である。
〜韓国インスタント袋麺で最後の晩餐〜
コンビニで韓国ラーメンをゲット。ついでに義理みやげもここで買うハメに陥るねえさん。
あぁ、大型スーパーで安いメープルシロップを買う予定だったのに・・・・。
世界中で定められたどんな記念日なんかより、スーパーが開いてる日常が素晴らしい・・・・。
ユースに戻り、最後の晩餐だ。ロブスター、とうとう縁がなかった。ケチケチ三人衆には身分不相応とでもいいたいのかっ!?
インスタント袋麺が妙に似合う三人衆なのだ。
食材を使ってしまおう。残った野菜をぶちこもう。でもラーメンだけじゃなぁ〜・・・。
おぉ、天の助け! フリー食材のボックスに食パンがある。いっただきま〜す。
明日は帰国だ。残った食材はユースに置いていこう。今まで散々、フリーの食材のお世話になった三人衆。これくらい当然!
「あかんっ! 全部持って帰るぞっ! 寄付なんかせえへんっ!」と強欲なじじい。
「ジャム、減ったな! 冷蔵庫に行ってフリーのジャムないか見てこいっ! 足して持って帰るっ!」
あぁ、いくら年金生活だからって・・・。バターまで持って帰るんだって。溶けるよぉ。もう勝手にしやがれ〜!!
しかしこんなめ組の三人衆は、労働で皆様に奉仕をする!
ユースのキッチンでは、使った食器や調理道具は、洗ってタオルドライし、棚に戻さなければいけない。
洗うまではだいたいみんなするのだが、水切りカゴに入れたままで棚に戻さない。
じじいの命令で、そんなキッチンの後始末をずっとしてきた三人衆。使う前よりピカピカのキッチンにするのである。
まぁ、世の中ギブ&テイクってことで・・・。
そんな最後の仕事も終わり、他の日本人達と雑談。そんな時間が楽しいユースである。
明日はめっちゃ早い。想い出をかきあつめかばんに詰め込む・・・。さぁ、眠ろう。
「明日、朝早いんです。すみません。」と同室の女性に謝っておく。
「じじいさん、目覚まし5時にセットしてくださいね。」
「セットせんでも起きれるやろ?」
「無理無理、起きれません。セットしてください。」
あぁ、明日は早朝に帰国だ。楽しい旅だった。
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トロント大学周辺
トロント大学周辺は、ダウンタウンの喧騒とは一線を画した静かな地域でした。ここも市内の中心なんですよ。
紅葉が始まり、黄色と青がきれいなコントラストを描きます。石造りの重厚な建物も一見の価値があります。
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イートンセンター周辺
祝日でもこの周辺は人通りも多く、営業している店がありました。
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トロント郊外
ストリートカーを乗り間違えて、見知らぬ場所へ。こんな旅も楽しいものです。
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