名峰雪岳山と「秋の童話」エトセトラの旅 2007/6/13〜6/18   【Travel Diary】   【Home】

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旅の日記


【準  備】
【 1日目】
【 2日目】
【 3日目】
 
旅の準備
出国・束草・アバイ村
雪岳山(ソラクサン)・アバイ村
江陵・正東津・統一公園
【 4日目】
【 5日目】
【 6日目】
弘大(春のワルツロケ地)
北漢山国立公園・北村・仁寺洞
仁川空港・帰国
2007年6月14日 木曜日
〜天は我に見方する!?〜

げげっ!? 5時20分だー!! 5時35分の始発のバスに乗ろうと約束していたのに・・・。
急いでホテルの前へ。みんな揃っている。さぁ、バス停へ急ごう! 
間に合ったハズである。しかしバスは来ない・・・。次の5時45分も来ない・・・。結局、5時55分頃、7−1番のバスがくる。(1000w)

早朝、バスは快調に走る。しかし天気は不調だ。ふふ・・・。
10分ほどで、モーテルやユースホステルが集まった地域を通る。 ここが地球の歩き方で、雪岳山C地区と表記されている場所だ。安宿が多そうだ。しかし登山口までは遠い。ここから約5分でバスは登山口に到着する。

ふふ・・・。ポツポツしてきたな(笑)。人もまばらだ。屋台も食堂も閉まっている。
とりあえず、入山料2500wを払う。少し歩くとロープウェイ乗り場。まだ営業はしていない。また少し歩くと新興寺がある。
ここの食堂が開いていた。まずは朝ごはんにしよう。今、6時35分である。

軽食がない。朝から山菜ビビンバ(6000w)を食べる。それなりのお味だ。観光地だからな・・・。
食堂内のストーブに火を入れている。まだまだ寒いのだ。

「山越えは中止や・・・。」とじじいが決断する。
ひとりほくそ笑むねえさん。しかし、山越え以上に厳しい試練が続くとは知る由もなかったのである・・・。



〜雨音を聞きながら飛仙台へ〜

7時10分、カッパを着込み出発だ。まずは新興寺の大きな大仏さまにご挨拶!
ここから、飛仙台を目指す。50分のコースだ。早朝、歩いている人は少ない。快適だ。
山に霞がかかり、神聖な雰囲気もある。いいなぁ〜。
木々の間を進むので、雨がかからない。雨音だけが聞こえる。

20分ほど歩くと、川が見える。今度は川沿いの道だ。だんだんと足場が悪くなってくる。
ごろごろとした石の道を進む。すると遊歩道が現れる。この付近が飛仙台だ。食堂やみやげ物を売る店もある。
韓国の登山道には、屋台や食堂がここかしことある。どうやってこんなトコロまで材料を運ぶんだ〜???

飛仙台は、川と山の景観を同時に楽しめる景勝地。きれいだな〜。
本当ならここからさらに進むハズ・・・・。しかしまだまだ天気は回復しない。
「上に行っても、景色見えへんな・・・。」とクライマー達がつぶやく。 引き返し、まったく逆の蔚山岩(875.0)を目指すことになる。

8時10分、飛仙台を後にする。途中、中学生の団体と遭遇する。うるさいっ!
カッパを着込んだだけで、手ぶらである。弁当は? 水筒は? おやつは? 
いったい何をしに、こんな山へ???

こうして、9時10分、出発点の新興寺へ戻る。ここで、小学生やら中学生やら・・・の大団体さまと遭遇し、神聖な山が喧騒へと変わるのである。



〜揺れ岩まで追いかけられる!〜

新興寺から、内院庵、揺れ岩、蔚山岩(875.0)は、2時間のコースだ。
9時15分、新興寺を出発。すぐ後ろを中学生団体が来る。 「あかんでぇ〜、あんな団体と接近したらうるさいっ! はよ行こっ!」
追いつかれないように必死で歩く。あまりに必死で内院庵を見逃す。しかし、もうダメだ・・・・。そう思った時に屋台が見える。 ここで休憩し、中学生をやりすごそう〜。

屋台も中学生でいっぱいになってくる。みんなジュースやおやつを買っている。
韓国は遠足も手ぶらで来て、買い食いかっ! 中学生の間をかきわけ、焼き鳥の串(500w)を買う。ゆっくりとテーブルで休み、中学生が行くのを待つ。
しばらくすると静寂が訪れる。

歩き始める。ペットボトルの空や、串が登山道に散乱している。マナー悪すぎっ! 中学生達は手ぶらだ。ごみを入れる袋を持っていない。
ごみがでれば、その場へ捨てる。韓国の公共道徳の悪さが露呈している。遠足には、水筒、弁当、おやつ300円以内、ゴミ袋は持参しようよ!

歩き始めてすぐに、お寺が見える。そしてそこに大きな石がある。揺れ岩だ。時刻は10時!
えっ!? 45分で登ってきたん? 1時間20分のコースやで〜!
中学生に追いかけられた結果だ。

揺れ岩とは、大きな岩だ。押すと動くらしい。でも転がり落ちない。確かネパールかどっかにもなかった?
おばちゃん達が6人くらいで押す。すると、少し揺れているっ! ねえさんひとりで押す。びくともしない・・・。
何で転がれへんのや? 不思議やなぁ〜。



〜蔚山岩までは心臓がバクバク!?〜

さて、揺れ岩から蔚山岩までは40分コース。ここからが大変だ。大きなころころした岩ばかりだ。たまに遊歩道みたいな道がある。
そして、頂上付近には長い長い階段が現れる。400メートルと書いてある。
前から来たおばちゃんに話しかけられる。「ハングルマル モルラヨ〜(韓国語わからへん。)」
それでも必死で話すおばちゃん。どうも、階段は雨で滑って危ないから注意しろと言ってるようだ。手すりを放すなとも聞こえる。
おばちゃんにお礼を言い、階段をあがる。

雨はもうやんでいる。しかし、階段は雨で濡れている。鉄の階段を慎重に上がる。
こんな岩場によく階段つけたよな〜。長い長い階段はかなり怖い。心臓がバクバク高鳴っているのがわかる。
あぁ、またこんなとこで命懸けてる・・・。うん、手さえ離さなければ大丈夫。そう自分に言い聞かせ、怖い階段を上がる。

「この階段、何キロまで耐えられるんや?」とじじいがしきりに言う。
紅葉の時期には人が押しかける雪岳山。この階段は象が乗っても大丈夫なんだろうか???

まるでハシゴみたいな階段もある。そして、頂上に立ちびっくり。視界が開ける! 束草の街が見渡せる。
登ってきたカイがあった。11時15分、無事登頂。予定時間よりも20分ほどオーバーした。ねえさんが階段でびびったせいだ。

頂上には、何か記念品を売るような店もある。すごいなぁ〜。しばらく景色を堪能し、11時40分、下山を開始する。

下山は、完全にみんなに放っていかれる。別にいい。ひとりで、階段の手すりにしがみつき慎重に降りる。
途中、高校生達とおしゃべり。もちろん英語だけど・・・。
12時20分揺れ岩、1時20分出発点の新興寺にもどる。さぁ、お昼だ〜。



〜ケーブルカーで権金城へ〜

もう食堂はオープンしている。しばらく歩き、ケーブルカー乗り場の近くの食堂に入る。
それぞれ、うどんやククス(韓国のうどん)を注文する。ねえさん注文のククス4000wは、あっさりして美味しいのだがぬるい??? うどんは熱いらしい。これは麺を水でさらして、スープをかけてるから?
まったく辛くない韓国料理で、胃を休める。これも過酷な旅には必要・・・。

2時、ケーブルカー乗り場へ。8000wだ。高いっ! 泣く泣く払う。
ここにも中学生がいっぱいだ。あぁ、遠足日に重なったようだ。ついてないなぁ〜。
5分ほど並び、ケーブルカーへ。ケーブルカーからは雪岳山の景色が見渡せる。すぐに頂上に到着。

またまた遊歩道のような道を登る。少し歩くと権金城と呼ばれる岩場に到着する。多くの中学生や観光客がいる。
ケーブルカーで手軽に来れるココは、やはり一番混雑している。
その中で、ひとつ小高い山のような部分がある。かなり急な岩場だ。もちろんクライマー達は登り始める。
ねえさんもついていく。すると、「あんた、降りれるんか?」とじじいに言われる。
後ろを振り返る。ひょぇ〜。怖いっ! 降りれない。その場でしゃがみこみ、お尻をつけて後退・・・・。

しばらく休憩。いい景色だ。でも手すりも何もない。危ない場所だなぁ〜。
クライマー軍団が戻ってくる。しばらく座っていると、学校の先生らしき人がスピーカーで喋り始める。
「あっ、あいつら帰るんやな。先に行こ! ケーブルカー渋滞するでっ!」

しかし、立ち上がり一歩を踏み出したねえさん。痛いっー! この岩場でひざを痛めたらしい。あぁ、歩けない・・・。
ゆっくりと進む。痛いよぉ〜。こぉして、またまた放っていかれる。
なんとか乗り場にもどり、3時15分、ケーブルカーで下山する。



〜飛龍滝でダウンする。〜

えっ? まだ歩くん???
次は、滝を見に行くらしい。足、痛いけど・・。一応、平地なら歩ける。下りがダメなだけだけど・・・。

滝までは45分のコースだ。往復1時間半かぁ。行けるかな???
ここは、完全なハイキングコースだ。途中にはやはり屋台がある。

しかし、足が痛みだす。もうダメだ。待ってるから行ってきて〜。
「こんなトコで待ってたらアカン! 次の屋台まで歩けっ!」
こうして、次の屋台まで渋々歩く。そこで待つことにする。まだ明るいが人通りはない。寂しいなぁ・・・。

屋台のねえちゃんが、セールスに来る。コーヒーを頼む。あの、ミックスコーヒーだ。2000wだって!? さすがは山料金。
そして、コーヒーを入れると、屋台のねえちゃん、戸締りを始める。えっ? 帰るの。ねえさんひとりになるやん!
このコップ、どうすんねん? あぁ、山の屋台でひとり寂しくコーヒーを飲む。
かなり歩いた。山越えした方が楽やったかなぁ? そんなことを考える。

30分ほどで、クライマー達が帰ってくる。滝も綺麗だったようだ。
「滝の写真、貸したるわ〜。行ったことにしてアップしたらええわっ!」とじじい。
何でっ? こんなトコでバテたって書いたらかっこ悪いからって・・・。別にいいよ、カッコ悪くて・・・。

バス停に移動し、無事に4時45分のバスに乗る。5時すぎ、高速バスターミナルに到着だ。
ホテルに帰り、しばし休憩。お天気には恵まれなかったがそれでも素晴らしい雪岳山であった。
韓国の山には、必ずお寺があり、お経の声が聞こえる。これがいいんだなぁ〜。そして何より屋台っ! いいねぇ〜。



〜なんとかばあさんのオジンオスンデを探す。〜

ホテルで明日の打ち合わせ。
地球の歩き方をパラパラめくり、「わたし、江陵(カンヌン)行きます。」
みんなどうする? もう1日雪岳山登る? しかし天気が悪そうだ。この天気なら江陵に一緒に行く。朝、晴天なら雪岳山へ登り、ソウルで会おうってことになる。
「ヨンさんのロケ地行こう〜。」ってじじいはみんな無視・・・。「四月の雪」と「冬のソナタ」のロケ地があるのだ。

さて、夕食。じじいはなんとかばあさんのオジンオスンデを食べに行くと言う。
新聞の切り抜きを読んでみる。アバイ村の端川食堂(タンチョンシクタン)という店だ。これだけで見つけないといけない。
クライマー達は、丁重にお断りをしている。もう疲れた。夕食はこの辺で適当にすまそう。そりゃそうだ。

わかっている。ごく微量な韓国語能力を有するねえさんがいなければ端川食堂は探せないっ!行けばいいんやろっ!
まずは、みんなでEマートへ。ここで明日の朝食を買う。そしてフードコートもあったので、クライマー達はここで夕食にする。
さぁ、行くぞっ! アバイ村。 探すぞっ! 端川食堂! 

アバイ村の入り口付近。あっ、ハングルでタンチョンシクタンって広告の看板がある。あるんや〜。
見て行くがわからない。ケッペ乗り場のおじいちゃんに聞く。するとすぐにわかる。ウンソの家の前を通り、すぐの道を右だ。
あっ、ハングルでタンチョンシクタンの看板が見える〜。やった〜。

食堂に入り、新聞の切り抜きを出すじじい。娘さんだろうか? 「オモニ〜。」と、なんとかばあさんを呼びに行ってくれる。
注文はもちろんオジンオスンデ(いか飯小1万w)とムルネンミョン(冷麺5500w)だ。北朝鮮出身のなんとかばあさんが作る北の料理だ。

しばらくするとなんたかばあさんが挨拶にくる。新聞を見せると喜ぶ。切り抜きを欲しいと言う。朝日新聞、取材だけして送ってないんか?
じじい、快く進呈。おばあさんと写真を撮ったり、横の客まで写真に入ってきたりと楽しい食堂だ。

料理のお味は最高! 完全に日本人向きだと思う。キムチもそれほど辛くなく、甘みがある。来てよかった。
帰りは海沿いの道を歩く。イカ釣り漁船が停泊している。夕陽が美しい。
明日は晴れるのだろうか? 長い長い一日が終わる・・・。

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